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「あがること」と、うまく付き合っていく

こんにちは。コエ・テラスの牟田祥子です。

私は、喋る仕事を始めてもう20年以上になりますが、
いまだに、体がガチガチになったり、ド緊張状態になったりする
いわゆる「あがる」状態になることがあります。

20年も続けていれば、人前で話すことなんて、楽勝でしょう?と
思われるかもしれませんが、全然そんなことはないのです。

でも、いまだ緊張する経験のなかで
「あがることとは、うまく付き合っていくことが大事」と
感じています。

喋る仕事と、車の運転には、似ているところがあります。

教習所で練習して、試験に合格すれば、
晴れて公道で車を運転することができるようになりますよね

最初は肩に力が入り、ガチガチに緊張して運転していたのが
徐々に慣れ始め、最初のような緊張はなくなっていきます。

ところが、ニュースで車の事故を目撃したり、
自分も危うく事故を起こしそうな(あるいは事故を起こしたり)
することを経験していくと、
「車って、ある意味、凶器となり得るものなんだな」と
いうことを知っていくことになります。
(少なくとも、私はそう)

私は、運転免許をとってからもう何十年も経ちますが、
「車って危険なものなんだな」
「私のハンドルさばき一つで、事故を起こす可能性もあるものなんだ」
という意識が強くなっています。
運転技術は高まっているはずなのに、心のどこかでは
いつも「恐怖心」もあったりするのです。

喋り仕事も似ている、と思ったのは
「使う言葉一つで、場の雰囲気が全然違ったものになる」と
身をもって感じることがあるからです。

例えば、紹介する人の名前を間違ったりすると、
明らかに会場の雰囲気が悪くなります(当たり前ですね)。

発する言葉一つ、名称一つで場の空気がガラリと変わる
(多くは私の失敗体験から来るものですが(苦笑))
そういう体験があるからこそ、
絶対に間違ってはならない!と、気持ちも引き締まります。

間違い体験があるからこそ、怖さも味わっているからこそ
「正確さ」をとても大切にする気持ちが沸き上がります。

というわけで、失敗体験から学んだことがあるので
喋り仕事をして20年以上経ったいまでも「あがる」こともあるのです。

怖さも知っているから、一つ一つの言葉を
より一層大切にする、という気持ちが持てているのも事実です。

私は「あがる」ことは、克服するものではなく、
上手に付き合っていくもの、と思っています。

あなたは、緊張する気持ちと、どんなふうにお付合いしていますか?

元NHKキャスター。アナウンサー歴20年。

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